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uncle momi's world “健康な住まい造りのために”

健康な住まい造りの会「樅の木の家」 山下工務店 山下幸一の日常
工務店が塗装工事を監修すると Vol.4
新しいものばかりを作り続けていると「流行」とか「カッコいい」ということにとらわれがちになります・・・

先人たちが経験してきた失敗を忘れて同じ過ちを犯してしまう・・・

例えばコロニアル屋根の塗り替えが行われ始めたころ原因不明の雨漏りが横行しました。

一枚一枚のスレートを千鳥に葺くことで適度な隙間が生まれ、雨水の排出がなされていたところを良かれと思い塗料をジャブジャブ塗り付けた結果、上部で入った雨水が行き場をなくし、釘穴から小屋裏に侵入していたのです・・・

原因が分かり、スレート屋根の塗り替えの場合、最後に一枚一枚「縁切り」という大変手間の掛かる作業が行われていました。

この状況を知ったとあるメーカーが「タスペーサー」なる商品を開発して今や当たり前に使われています。

メーカーは、雨漏りのメカニズムと商品の使用方法をしっかり説明しているにもかかわらず、意味をよく理解せずにただ無意味に商品を使っている施工店があることを知りました。

まず、本来の使用方法をご説明します・・・

110_R.jpg

















雨水が侵入するのは、板と板の突合せ部分・・・

ここから入った雨水がスムーズに排出できるように「タスペーサー」なる部品を設置、概ね15㎝くらいが適切。

070_R.jpg

















大手ハウスメーカーの10年点検で継続保証のために行った工事です。

写真は、更に10年経ったところです。

「タスペーサー」は、1枚91㎝のスレートに2個設置します・・・

写真では91㎝の中央に1枚設置されているのが分かります。

致命的な雨漏りには至っていませんが、野地板(下地の板)にどのような不具合が起こっているかを案ずるところです。

この現場ではさらにひどい施工を発見してしまいました・・・

075_R.jpg

















雨樋が“お辞儀”しているのが分かるでしょうか・・・

これも、先人の知恵によって産み出された商品を良く理解していないまま使用した例です。

昔の雨樋金具は樋を下から支える構造でした・・・

積雪などによる上からのチカラにはめっぽう弱い構造です。

現在では、ほぼ全ての雨樋が上から吊る構造となっています。

にも拘わらず・・・

074_R.jpg

















金具のビスが下方のみの固定で上部に打たれていません。

まれに見るケースとは思いますがもう一度言います・・・

大手ハウスメーカーの仕事、更には2度の継続点検を済ませています。

哀しくなります・・・

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