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uncle momi's world “健康な住まい造りのために”

健康な住まい造りの会「樅の木の家」 山下工務店 山下幸一の日常
ナラ材とカシ材の大きな違い 其の三
オーク樽がナラの柾目材であることをご理解いただけたでしょうか・・・

ではなぜ、ナラとカシが混同されるようになったのでしょうか???

我が国の山林には、ナラやカシが数多く自生しています・・・

クヌギやコナラはどこにでもありますが、良質なナラ(ミズナラ)の産地は限られています。

一方、カシ(シラカシ・ウラジロカシ)は、比較的広範囲に分布しています。

カシは、「樫」という字のごとく、堅く丈夫な木なので、昔から農工具に使われていました。

大きくなりすぎたナラは「立木のまま燃やされた」などと聞くほど役に立たない木だったとか・・・

明治時代に入って、ヨーロッパやアメリカの「オーク」が知られるようになりますが、共に“ドングリ”が生る木と言うことからか、カシがまさに「オーク」だと誤解されたまま現在に至っているようです・・・

ちなみに、ヨーロッパでのカシの生育分布は、南ヨーロッパに限られるようですから、フランス・ドイツには生育していないということです・・・

更にヨーロッパでは、オークの葉をモチーフにしたデザインを良く目にしますが、まさに日本のミズナラの葉そっくりです。

現在、学術上では、落葉するナラを「オーク」、常緑のカシを「ライブオーク」と分けているようです。

ヨーロッパやアメリカには良質のナラが多く生育し、建物や船などに利用され、尊重されてきました・・・

日本では、良質のカシが多く育成し、農工具など生活に欠かせないものに利用され、同じく尊重されてきました。

同属の木材故に、この様な誤解が生じたことと理解できます。

しかし、カシ樽で、ワインやウィスキーの熟成は望めないということは、誤解ではすまない事実として広く知らしめなければならないことと思います。

世界三大樽は、ヨーロッパオーク(欧州)・ホワイトオーク(北米)・ミズナラ(日本)です。

ついでに、世界最大のワイン樽は、ドイツ・ハイデルベルク城の中にあります・・・。


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