
新緑の季節となりました♪
この時期の針葉樹は、実に美しく変化します・・・
手前の木は、「樅(もみ)」ですが、黄緑色は全て新芽・・・
ふかふかでとても柔らかいです。
子供達には、昔から「モミの木の赤ちゃん」と教えて来ました・・・
ホント、そんな感じです♪
ところで「五月(ごがつ)病」ってありますよね・・・
これって植物の新芽(?)が起因しているとの説があります。
植物には、他の生物に対して様々な作用を及ぼす成分を造りだす能力が備えられています・・・
「他の生物」とは、植物同士であったり微生物、昆虫、動物、人だったりするのですが、聞けば「なるほど!」と思うことばかり・・・
たとえば・・・
植物に対しては、根から地中に成分を出して、他の植物が自分の周りにはびこらないようにする。
害虫に対しては、葉や幹を食害されないように、その害虫の嫌いな成分を造って蓄えたり、放散する。
益虫に対しては、引き寄せるための成分を分泌したり、放散する。
忌避作用、誘引作用・・・死滅作用など様々です。
この「成分」が生成され、放散されるのが春から夏に最大と成ります・・・
4月から5月に掛けて2倍程の成分が放散されることから、急激な変化が見込まれるという訳です。
「他の生物」には、人も含まれています・・・
人に対しての働きとして知らされているのは「森林浴」。
森林浴とは、森の木々が放散する成分を身体中に浴びてリフレッシュすること・・・
通常は、「気持ちいい!」と思う程度なのが、急激な放散増加によって過剰に反応してしまうと倦怠感に変わってしまうということのようです・・・
この「成分」には、総称があり「フィトンチッド」と呼ばれています。
1930年代にロシアの研究者が名づけた言葉で、「フィトン」は「植物」を意味するギリシャ語、「チッド」は「殺す」を意味するラテン語に由来しています。
マイナス方向の話になってしまいましたが、フィトンチッド研究の権威である谷田貝先生の著書に『フィトンチッドの意味する範囲は広く解釈され「殺す」働きをもつものだけでなく、受ける側にとってプラスに働く物質までも含んで考えられている・・・
フィトンチッドは植物が造る「生物活性物質」あるいは「生理活性物質」と同じ意味になるだろう』とあります。
人類にとって有益なことに間違いないでしょう・・・
何事も「過剰」はいけないという話です・・・
谷田貝先生は、東京大学名誉教授で在らせられ、現在「香りの図書館」館長を務められています。著書の中には我々「健康な住まい造りの会」を紹介していただいたことも・・・
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