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uncle momi's world “健康な住まい造りのために”

健康な住まい造りの会「樅の木の家」 山下工務店 山下幸一の日常
木のはなし・・・「桐」
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先日、伐採した木の中に「桐」の木がありました・・・

持ち帰った木を見た母が、「あっ!これ桐の木でしょ」と言ったんです・・・

昔、親類に桐で箪笥を作る人がいて、見たことがあると言っていました・・・

自分の知識としては、桐は、灰汁が強く、2~3年雨ざらしにして使うと言ったことくらい・・・

「穴」のことは、全く知りませんでした(-_-;)

確かにほぼ全ての中心に穴が開いています・・・

調べると、驚きの事実が・・・

「桐は、厳密には木ではなく、草の一種である」???

現在、キリ科キリ属の「木」として認識されていますが、そもそもは、ゴマノハグサ科もしくは、ノウゼンカズラ科とされていたようです・・・

これらは、草花が属する科で茎の中心にある空洞、「髄孔」より水を吸い上げます・・・

桐の「穴」も、実は、この髄孔(名残?)だそうです。確かに知られている木材の構造と違い、草木と似た構造・・・

しかし、誰がどう見ても「木」であり、構造形態に関わらず「キリ科キリ属」、還孔材の広葉樹として再認識されているようです。

深い話です(-_-;)

追伸、「キリ科キリ属」はそうすべきとの考えで、多くは「ゴマノハグサ科キリ属」とされています。

木材の特性⑵
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スチールフレームのベットに樅の木の床板「フォレストキングAu18」をパネルにして敷いたものです・・・

自分は、このパネルを直に床に敷いて寝ています。もう、10年になるでしょうか・・・

シーツも敷かずに、直接下着姿のままです・・・

余計な情報ですが、夏場は、パンツ一枚だけです。

ただ、昨年、無塗装のものに作り替えましたけど・・・

初代は、ショールームの床と同じ荏胡麻油を浸透させたものでした。



さて、本題ですが、よく「木は温かい」と聞きませんか?

「ぬくもりがある」なんて言いますよね・・・

自分もそのように思っていました・・・

しかし、ある一定以下の温度環境に置かれるとしっかり冷たいです!

変な言い回しですが当たり前の話です。木は発熱しませんから・・・

自分が初代の樅ベットで寝ていたのは、1995年に高気密・高断熱住宅として建築した自宅の小屋裏部屋・・・

そこそこ温かい家として完成度も悪くはないと思いますが、暖房をしないと、室温は、13℃くらいまで下がります。

その状態で上記の姿で床に入るとさすがに身体がひんやり・・・

ですが、直ぐに体温で温まり、睡眠にさほどの支障は感じませんでした。

何人かの知人に「そのベットが欲しい!」と言われ作ってあげたのですが、「冷たくて寝れない!」とのことでした。

ちなみに、住宅の環境を聞くとひどい場合、寝るときに吐く息が白いなんてのもありました。

現在、私は、樅の木のショールームで寝ていますが、暖房をしなくても、17℃くらいあります・・・

この環境だと、身体がひんやりなんてことはありません。



話が変わりますが、冬場の新築現場の引き渡し前、養生を剥いだ床を、靴下一枚で歩くことがありますが、冷たいのなんの・・・

「樅は温かい・・・」なんて思いがあるので余計に冷たく感じます。

樅が特別ということではなく、木材全般に言える話です。

ただし、樹種の比重によって熱伝導率が違うので微妙な差はあります・・・

針葉樹は、広葉樹に比べ、細胞の形態が単純なのでより温まりやすいです。



木材の特性を良く理解することで、より快適な生活を送ることが可能です・・・


木材の特性⑴
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内装に木材を多用した住まいでは、次のような効果を得ることができます・・・


「室温が下がると、木材は放湿する」⁇


室温が下がるとその部屋は乾燥します・・・

木材は、乾燥した空間に対して、蓄えている水分を放出します。

ですから、一度、過剰な程の湿気を空間に放湿すると、その湿気を木材が保持し、その後ゆっくりと放湿するという訳・・・

一般的な内装の空間でこれを行うと、そこらじゅうで結露が発生し、カビだらけ・・・

内装に木材を使うメリットです♪

出来れば、柾目材がベスト・・・

そこそこの厚みも欲しいところ・・・

内装に木材を使っているにも関わらず、さほど湿度が上がらないと聞くことがあります・・・

全くもって放散される湿気が足りないということですね・・・

思い切った放湿が必要です・・・

ただし、住まいが平均的に断熱されていねことが大切です!



TANNENBAUM
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♪O~Tannenbaum、O~Tannenbaum・・・

ドイツの民謡で、クリスマスが近くなると耳にする、お馴染みの曲・・・

和訳だと・・・

♪おぉ、樅の木、おぉ、樅の木・・・

となります。

英訳だと・・・

♪O~ Christmastree、O~Christmastree・・・

となっています。

TANNEが樅、TANNENが樅の複数形・・・

BAUMは、木です。

「バームクーヘン」のバーム・・・

ちなみに、クーヘンは、ケーキのこと。

歌の内容は・・・

冬、雪に閉ざされた森の中でも青々と葉を茂らせる姿が、人々に勇気と精気を与えてくれる・・・樅の木を称えた歌詞となっています。

しかし、実際にドイツの森に足を踏み入れて感じることは、樅の木が少ないこと・・・

ドイツトウヒ(スプルス)との混成の中、約2割程しか生育していません。

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上の写真の中、白っぽい樹皮をまとっているのが樅の木・・・

欧州樅の学名は「アビエス アルバ」。

アルバは、「白い」という意味です。

そしてドイツトウヒの学名が「ピケア アビエス」。

モミ属とトウヒ属で違う木なのに不思議な関連性があります。

話がそれましたが、数少ないモミの木が愛されるのは、モミの木が特別な木であることの証なのでしょう・・・

  

森のお医者さん
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「モミの木の不思議話」(石井健次・サンティーノ研究会著)という本の中で紹介されているのですが

ロシアの学者が樅の木についてまとめた小冊子があるそうです・・・

「モミ 緑の白衣を着た森のお医者さん」(田辺 泉訳編)と題され、忘れ去られた伝統療法として、モミの枝葉や精油を使い様々な病気を治す方法と根拠について書かれているそうです・・・

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針葉樹の薬理効果を利用した治療知識は、世界中で何世紀にもわたり蓄積されています・・・

それらは民間療法とされ、迷信扱いされることが多い中、科学的裏付けがあったことが示されているということです。

「森のお医者さん」・・・

樅の木の家に住まわれている方々にしてみれば納得いくフレーズと理解していただくことができるかと思われます。



樅であれば全てが「森のお医者さん」であるかといえばそうではありません・・・

樅に限らず、樹木は大きく分けて「実生の木」と「植林の木」に分けられます。

植林の木では、博士号の取得は難しいでしょう・・・

また、実生の木であっても人工乾燥されてしまえば、折角の博士号をはく奪されてしまいます。

どちらも兼ね備えられないとお医者さんにはなれません・・・














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